2009年10月17日土曜日

おばあちゃん、ありがとう!!

今週、とてもショックなニュースが。
最愛の祖母が亡くなってしまいました。

5年程前から体力が急に衰え、2年前より、殆ど一日中寝ている状態でした。
それでも、頭はかなりはっきりしていて、私が最後に会いにいった時も、妙に鮮明な昔の思い出話をしました。人前では決して足を崩さないひとでしたので、私と話す時は、急にしゃきっと起きて正座していました。

私の小さい頃は、2時間以上の距離が有ったにしろ、親戚の中では一番近い距離に住んでいたので、産まれた時から始終うちに遊びにきたり、休日や、夏休みは、おばあちゃんのお家で過ごすのが常でした。

私のする事は何でも素晴らしいと思っていたようで、いつも褒められてばかりで母もあきれる程でした。

母は、私が大きくなってからは”自慢の孫なんだから、ちゃんとした格好をしなさい”といつもいっていましたが、時々反抗してだらしのない格好でいっても、“こんなに美人さんなのにこの子は飾らないね〜”、反対に褒めちぎられる程でした。

毎回帰国の際に会いにいく度にもう10年近く前から、“もう次には会えないかもしれないから”と言い続けていたので、それが永遠に続くような気がしていました。

今年の夏、悪い予感がしたもの、色々な事情で日本へ行かなかった事が悔やまれてなりません。15年来、今年は唯一日本へ行っていない年です。

最近、自宅で使っているオフィスを整理したら祖母に宛てた送りそびれの手紙が沢山出てきました。そのうち送ろうと思っていたのが、結局送りそびれました。
日々の忙しさにかまけて、かえって一番大切なひとへの心配りがついおろそかになってしまうものです。祖母も私らしい、と理解してくれているでしょう。だといいです。

時が経つのは早いです。
あっという間です。

もっといろいろなことが出来たのに、と後悔が大きく、遠い外国に住んでしまった事は、こういう事なんだ、と、改めて感じました。最後に一目会いたかったです。

連絡を受けてからすぐに飛行機を予約しましたが、住職さんの都合で1日早まった告別式にも間に合わない事が判明し、家族の助言も有り止むなく中止。天国にいるのだから、何処に居ても見えるよって。

本日、告別式です。

では。

15 件のコメント:

Kaori さんのコメント...

心よりお悔やみ申し上げます。

私は日本にいながら、祖父で同じような経験をしました。仕事が超多忙な時期で、祖父の訃報を聞き、「葬式には出れないなぁ、お通夜だけなら・・・」と、血も心もないような思考が頭を駆け巡り。
あれだけ愛情をくれた大好きな祖父のお通夜で、仕事のことで頭がいっぱい、涙ひとつ流せませんでした。
仕事で心がすっかり乾ききっていたんだと思います。あの時のこと、今でも後悔しています。結局、このことで仕事を辞め、スペインに来る決意が出来たんですが・・・

また、祖母が今年、97歳という高齢ですので、LINDAさんの胸中、さぞやお力落としのことと深くお察しします。

遠く外国にいるため、せめて1年に1度は元気な姿を見せてあげたいと思いながらも、それも今年はかなわず…
時々電話するようにしていますが、やはり会いたいなぁと思います。
最後にお別れできないのは、本当にお辛いと思いますが、ご家族がおっしゃるように、天国からLINDAさんのこと見守っていらっしゃると思います。

心から ご冥福をお祈りいたします。

Kaori さんのコメント...

ごめんなさい、私の祖父のケースとLINDAさんのケースが違いますね。
ただ、会いたいと思いながら、先送りになっていて、心にはいつもあったのに、結局最後のお別れができなかった、という点で祖父のことを思い出してしまいました。

nena さんのコメント...

お悔やみ申し上げます。
これも外国に住んでいるから余計に、悔やみます。
日本にいたからといって、、絶対にいけるとは限らないのですけど。
心のどこかにいつも想っていてあげれば、供養になると言われます。lindaさんのお祖母様もリンダさんが、元気に幸せに過ごしてくれればそれでじゅうぶんと思います。
元気だしてくださいね。

LINDA さんのコメント...

kaoriさん、ご心配なく。
おっしゃりたい事はよ〜く分かります。

特に若い頃は自分の事で頭がいっぱいで、親や、その他見守ってくれているひとの事はおざなりになりがちですよね。無条件に愛される立場にある、甘えも有ると思います。

自分も親になって感じますが、子供の幸せな姿をみるのが私の一番の幸せですので、自分の事はあまり重要じゃなくなってしまいます。私も、祖母の立場になって、娘や孫に死ぬ前に一目会えれば嬉しいけど、思い出で満足かな〜とか、色々考えてしまいます。

何しろ、あんなに色々楽しい時を過ごした本当に身近なおばあちゃんが老化して病気でもなんでもなく安らかに眠ったまま逝ってしまったという事が信じられないのだと思います。
何事も永遠には続かないんですよね。
こんなに当たり前の事を、この年になって初めて知ったようで、とてもショックです。
甘やかされて育ってきましたので。。。。。

優しいお心遣いありがとうございました。

LINDA さんのコメント...

nenaさん、ありがとうございます。

海外に住まれている方なら、皆さんも同様な経験をされている事と思います。

勿論日本でも同様なことはあるでしょう。盆と正月しか実家に帰らないという方も多いようですし。

祖母も私が外国の地で幸せにやっている事を誇りにしていましたし、死に際に私に会えるとは思っていなかったようです。
沢山の思い出を大切にしたいと思います。

ぶち さんのコメント...

大変でしたね。
おばあさまのご冥福お祈り致します。

4年前容態が急変したので2週間仕事やすんで実家に戻って毎日病院に行きましたが、余命少ない病人の前では人は無力でした。
私は祖母がいなければ、今の私はいないと思ってますし、代わりになれないものかと無駄なことも考えました。
育ててもらった分、私は生きてるしか無いんだなぁと思ったものです。

きっとLINDAさんの気持ちは届いていると思いますよ。私も死んだ人に気持ちが届くのうんぬんなどそれまで考えたことありませんでしたが、それ以来考えるようになりました。

LINDA さんのコメント...

ぶちさん、励ましていただいてありがとうございます。

いままで、3人の祖父母を亡くしていて、最後に残ったのがこの祖母だった訳ですが、一番身近だっただけに衝撃は比べ物にならない程大きいです。
自分の悲しみが、自分だけではなく多くのひとが体験するものなんだ、と初めて知ったような不思議な気持ちになりました。

いまでも、よぼよぼのおばあさんを観る度に、思い出しては涙が出てしまいますが、私も大人なので、早く立ち直りたいと思います。人生色々な試練に立ち向かわないといけないですから。

くらくてすみません。

ともちゃん さんのコメント...

Lindaさん
お祖母様のご冥福、心からお祈りします。

Lindaさんのお気持ち、よくわかります。
私の祖母も、今年の春に亡くなったばかりです。数年会っていませんでしたが、いつも心のどこかで引っかかっていて、会える時に会っておかなければいつ何が起こるかわからない、と思っているうちに去ってしまいました。実は、親からの連絡もお葬式が終わった後だったんです。どうせ海外だから間に合わないだろうし、って・・・そういうのは特につらいです、親不孝な気分になってしまって。でもこれは海外に住む者の嵯峨なんでしょうか。

お祖母様はLindaさんのことよくわかっているでしょう、天国から温かく見守っているはずです。お祖母様との思い出を大切にしながらLindaさんらしく日々生きているところを天国のお祖母様に見せてあげてくださいね。

バンダ さんのコメント...

お悔やみを申し上げます

辛いですよね

遠い地にいる私達には
正直いつ起こってもおかしくないような状況で

覚悟はできてるつもりでも
やはりいざとなるとね…

私も何人かの親族や友人の訃報を
こちらで聞いて悲しむだけという経験をしましたが

私も思ってます

どこかで皆
私のこと見てくれてるって。

ご冥福お祈りします

まちょ さんのコメント...

お悔やみ申し上げます。
遠くに住んでいる事を悔やみますよね。自分で選んだので仕方のない事ですけれど。
私は祖父母に育ててもらったようなものなので、いつか来るであろうその日には傍にいてあげたいですが、無理なら仕方ないと覚悟はしています。
覚悟はしていてもその辛さは想像できません。

LINDA さんのコメント...

ともちゃんさん。

皆さん同じような境遇ですね。
今年以外は、年に2回は会いにいっていましたので,今年に限って...と杭の残るものになってしまいました。
父も,もし早い便で帰って来たいのならどんなに高くてもお金の事は気にしないで。とまでいってくれましたが,結局行かない事に決めました。
私にとって大きな存在でしたので。
これからは,出来るだけ、後で悔いの無いよう日頃から生きてゆきたいと思います。

LINDA さんのコメント...

バンダさん、ありがとうございます。

遠くに住む事を決意したからには、このような事態を覚悟するべきですね。
私が勝手に決めた事で,祖母に充分に会いにいけずじまいで、申し訳ないような気持ちです。

お互いにがんばりましょう。

LINDA さんのコメント...

まちょさん、今日は。

無条件の愛情を受ける側として,何をしてもそれに充分に応える事は不可能なのかな、とも思います。父にいわれたように、おばあちゃんとしては,そこまで思ってくれてそれこそ嬉しいに違いないと。そんなものですかね。
とてもさみしい思いでいっぱいです。

まちょさんは、おじいさん、おばあさんにお会いになれるのですね。とてもうらやましいです。

早くしっかりしないとと思っています。

ブログの皆様には,大変に慰められました。ありがとうございました。

モニカ さんのコメント...

お悔やみ申し上げます。

LINDAさん、こんばんは。遅くなってしまって申し訳ありません。

お祖母様、きっとLINDAさんのことを見守ってくださると思います。LINDAさんのことが本当にお好きだったんだということがお話を読んでいてよく伝わってきて、私の胸もぐっとなにか痛さを感じました。

外国に住むと言うことは日本にいるときと同じようにはいかないんだという事、私もいつも感じています。
 昨年、母が急に入院することになり、とても驚きました。父が何度か私に電話をしたのに私が電話にでなかったと、あまり怒らない父が少し怒りました。すぐに来てもらいたいのに来てもらえない、連絡を取りたいのにすぐに取れない。
 私もすぐに行きたいのに、すぐに行けないこのもどかしさ。本当に本当に心が痛く、辛かったです。
 こんな経験をしたので、最近は出来るだけスカイプで顔を見ながら話すようにしています。そうしないと遠くに来てしまい、なかなか孫に会えない状況にいることが申し訳なくて。

私の祖母は一人なくなってしまったのですが、いつも心に想っています。ふとした瞬間、無意識のうちに祖母のことを考えているというか。nenaさんのおっしゃるように、想ってあげていることが供養になるんだと想います。

どうか気を落とさず、LINDAさんの元気な姿をお祖母様にみせてあげてください。

LINDA さんのコメント...

モニカさん、励ましの言葉,とてもありがたいです。

お母様の入院、大変でしたね。
遠くにいると,思うように行かない事が多いですよね。
おまけに小さいお子さんがいては、余計厄介ですよね。

うちの家系は結構皆頑丈で、病気はあまり無く,両親もまだ元気にしていますが、あっという間に時は経ってしまうんですよね。そうなったらどうしようと多少心配し始めています。両親曰く、”外国にやった時から覚悟は出来てるから当てにしてない” とは何度となくいわれましたが、それでは私の気もすみませんよね。
この年になってこのような事にやっと初めて気づくようになりました。

頼りになる弟がいるので,それが何よりの救いです。
喪主の伯父より、お香典ありがとうといわれ、言葉に詰まりました。自分が悲しいばかりでそんな事、考えてもいませんでしたが、弟がちゃんと何も言わず、私の名前でやっておいてくれたようです。

元気なだけが取り柄ですので、この先も元気を出してがんばります。