2008年5月28日水曜日

PEPITA IS DEAD-forgotton cloths


PEPITA IS DEADは、MADRIDにある独特な空間。60/70年代中心の、デッドストックのみにこだわったお店です。もともとのオーナーのクリスティーナはデザイナーで、ビンテージテーストのすばらしいブランド、CRISTINA GUISADOを同じ場所で展開していた人。15年以上も前、私がスペインに住み始めて間もなく、偶然レイナソフィア美術館の辺りを徘徊しているときに偶然目にとまって訪れて知り合ったのがきっかけで、それから、ずーっとお友達で居続けてくれている素晴らしい人で、当時、見ず知らずの私に、”ミシンを使ってもいいよ”と、お店の鍵を貸してくれたりした。(お店には地下があって、今は倉庫になっているが、当時は大きな机とミシンがあるアトリエだった。)そのあと、どんどん仲良くなって、週末は二人でRASTRO(蚤の市)で掘り出し物を求める習慣になり、目利きの彼女には本当に学ばせてもらいました。古着に対して100%”気持ち悪い感”のあった私ですが、今では、何よりもビンテージに目がない人になってしまったぐらいです。
彼女のコレは、日本やNYのバーニーズに売られたりもしていたのですが、ラディカルな彼女はある日突然、”もうコレクションはつくらない” と宣言し、好きがこうじてお店の片隅に少しずつ増えていったデッドストックを専門に扱ってしまうPEPITA IS DEAD -forgotton clothsを誕生させてしまいました。
今では5万店以上のストックを、あたかも図書館のように、すべてを年代別、年齢別、オケージョン別、ブランド別に分け、CMや、映画の衣装を貸し出す業務を幅広く行っています。ここ数年では、ヨーロッパ中のプロダクションがわざわざ駆けつけるほど。オスカー受賞で世界的に有名になったアルモドバーの映画には10年以上前から使用されています。
秘密の宝箱のようなこのお店、いつきても楽しい場所です。

2008年5月26日月曜日

ERVA/エルバ


私が、エルバのエヴァとロサに出会ったのはもう10年近く前になります。ナッパに一つ一つ手描きで花を描いたバックのコレクションを仕上げたところで、それらを見た瞬間、その繊細さに惹かれてしまいました。当時はスペインも今ほど経済成長していなかったので、スペイン人には本当に手が出にくい商品だったと思います。特に、スペインは最近では世界水準に達しているけれど、私がスペインに滞在するようになった20年近く前は、旅行者の私にとってかなりエキゾチックなところで、洗練されたブランドを扱うブティックは、マドリッドでも5本の指にはいるくらいしかなかったように思います。結局、バルセロナオリンピックが引き金になったのと、ECへの加入で、かなり厳しい道を歩みつつあるもの、経済成長は遂げたのではないでしょうか。やはり、裕福になると好みも洗練されてきて、日本には立ち後れたもの、今やエルバのバックはここでも主要ブティックには欠かせない商品です。もちろん、ここスペインでも、エルバファンはファッションの上級生のみ。消費者にこびることなく、地味に独自の職人的なバッグを作りつつ、ここまで世界中で知られるブランドになったのは、ロンドンやハリウッドで取り上げられた影響もかなりある筈。やはりいいものを頑固に作り続けることは大切で、超上級ファッショにストたちの目に留まるチャンスを見逃さなかったのもラッキーだったのでしょう。
手描きのバッグを手に取って、“こんなにいい革を使って、こんなに手の込んだバッグ作って、おまけに、手描きで花を描いたら、値段が高くついてしまうでしょう”と、素人のような発言をしたら、”もちろん決して安いとはいえないけどせっかく作るのだから、私たちの作りたいものを作る。”ときっぱり返答されて、さすがだな、と思いましたが、そんな精神が日本のファンにも伝わったのでしょう。これからもすばらしいコレクションを作り続けてほしいですね。
上の写真は、とあるお店で偶然見つけた2つめの幻のWがま口バッグ。

2008年5月18日日曜日

PEPITA IS DEAD



















PEPITA IS DEAD は、クリスティーナと、夫のチョレンのお店。クリスティーナだけでなくチョレンもマドリッドで有名な仕立て屋の孫で、デザインを勉強した人。ビンテージの壁紙がお店中に張ってあり、急にタイムスリップしたような気分になります。あまり広くない店内に所狭しと、並ぶ商品は目移りするものばかり。すべてはこの二人が世界中を回って探したもの。右の写真は入り口のショーウィンドー。マドリッドのレイナソフィアの裏にあるので、ふらっとツーリストがこのウィンドーに寄せられてお買いものすることも多いようです。



 















この写真は、お店内部のショーケース。並んでいる商品は全体のごくごく一部です。他の商品は、年代ごとなど詳細に分類され、スーツケースや木箱などの中に収納されているのです。
下のネクタイに囲まれた紳士も通りから見える看板役。秘密の宝箱のようなお店です。

2008年5月11日日曜日

蛇の抜け殻


毎日、私はベニートと裏山を朝晩と走るのが日課にしています。先日、娘を学校に連れて行く前に散歩をさせようと、早朝におでかけ。最近かなり雨が降って、花だの草だのが膝丈ほどに茂っているのですが、その辺りをごそごそやっていたベニートが何か口にくわえて走ってきた。紐かな、紐じゃない!へびだーーー、じゃない、よく見ると蛇の抜け殻!!!それも完璧で、まだ湿っている感じ!!それにしても160cmの抜け殻があるという事は160cmの蛇がいるということ。少しビビりますね。娘に見せようと家に持ってかえり、娘も大喜び。みんなにも見せるというので学校に持ってゆきました。