2009年5月31日日曜日

ERIZOエリソ


ERIZOはスペイン語で”ハリネズミ”の事。ちなみに海に住むウニもスペイン語でこの動物にちなんでエリソという名前で呼ばれていますです.キーウィと一緒ですね.それはそうと、このハリネズミが、最近うちの前に、夜になると出現しています。夜に犬とフッティングに出かけるときに、暗闇に動くものが。それがこのハリネズミだったのです。私たちの出現を確認すると、くるりと頭をこちらに向けたまま丸くなってじっとします.とてもかわいいんですね...話によると、結構人懐っこくてペットにも適しているとの事.昆虫やミミズの他、ミルクなども大好物のよう。聴覚にとても優れていて、騒がしいところを嫌うそう。早速PINCHITOピンチート(スペイン語でとげとげの意)と名付けて毎晩出会うのをとても楽しみにしています.
ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

自然酵母パン完成

ヤット自然酵母のパン作りを完成.

250g 自然酵母
500g 強力粉
100g 小麦粉
250g 水
 15g 塩

まずは全てを混ぜてよく捏ね、布巾をかけたボールに入れて冷蔵庫で一晩寝かす。
次の日、多少捏ね直してから、形を整えて、オーブントレイに載せて布巾をかけて3/4時間寝かす。
真ん中にカッターで切れ目を入れて粉を振りかけ、250度のオーブンで5分間蒸し焼きにした後、210度に下げて、さらに2−30分焼き続ける。
2−3日はそのまま美味しく食べれます。

2009年5月28日木曜日

酵母復活!!


失敗疑惑のある酵母を持ってJ君の家までいってきました。彼曰く悪くないとの事.家にかえって新しいガラス容器に入れ替えて新たにえさをやるように指示を受けた。
マドリッドの中心にある彼の家のキッチンはゆったりした完全なオープンキッチンで、巨大な冷蔵庫の中には自然酵母の容器がいくつも並び、食品収納スペースにはいろいろなカテゴリーの小麦粉でいっぱい。まさにパンが重要なウエートを置いている事がうかがえます。。私がライ麦ファンという事を知っていて、美味しいと評判のライ麦をいただきました。これでおいしい自然酵母パンを焼くのはいつのことやら。。
写真は庭のベロデです。カナリアの植物で、カナリアにはその辺りにたくさん生えています。気候の全く違うマドリッドでも生き生きと育っています。私の大好きな植物なのでキッチンの窓から見えるようにおいてあります.

ベーグル


小さなベーグルを作りました。今週末に子供のパーティーを開催することになったので何種類かのパンを焼く事に.ベーグルは、サーモンを挟んで、バターロールはハムとオリーブペーストを挟んで、チャパタという少し固めのパンは野菜の炭焼きを挟んで、それぞれミニサイズで食べやすいサイズで作るプラン。スペインは子供のパーティーというと、コカコーラ他の清涼飲料、着色料の鮮やかな駄菓子、ポテトチップにホットドッグという、普段進んで子供に食べさせたくないようなものを、あたかもご褒美のように山のように食べさせる習慣が有ります。子供にこそ手作りの体に良い食べ物を、というJAMIE OLIVERに影響され、今回は習慣に完全に背を向けてほとんどオーガニックの材料で手作りで用意する事にしました。
ベーグルはスペインで購入するのが結構難しいのでパン教室で習ってからはかなり頻繁に作るレパートリーの一つです。バターを混ぜたり、全粒粉で作ったりと色々変えてみますが、どうやっても美味しく出来ます。今回は何と48個も作りました!!全てポピーシードを付けたのですが、もちもちしてあまりに美味しいので出来立てを6個も食べてしまいました。我が犬にも狙われてました.
子供の健康を考えてなるべく加工食品を使わず、オーガニックを出来るだけ使って、なるべく手作りで、を心がけどんどん料理のレパートリーが増えて、以前ではこんなもの自分で作れない、と思っていたものも実は結構簡単で、自作のものの方が断然美味しかったりと発見は絶えません。ベーグルもその一つで出来立ての味は格別です。パンは作るたびに多めに作って、余熱がとれたらビニールにいれて即冷凍しておきます。食べるときに冷凍庫から必要なだけ出して200度のオーブンに1分弱入れてそのまま出して5分ほどすると、出来立ての味が楽しめます。

告白ー大失敗の自然酵母


120時間以上たった今だに自然酵母が完成しません。中途半端な泡がぶくぶくしているだけでなんだか頼りない感じ.専門家のJ君に写真付きでメールをすると”失敗したみたいだからやり直してみたら”という、つれない返事。。。取りあえず明日、この失敗作を見せに彼の自宅兼仕事場へ招待された。念のために酵母のえさである小麦粉を足しておいた.とほほほ。

2009年5月24日日曜日

PRIMER COMUNION

スペインはカソリックの国なので、信者でなくとも宗教に関わる事は多い.スペインではたいていの人は洗礼を受けており、普段はほとんどミサにもいかないような人でも宗教の習慣に従うのが普通。我が家は全く信仰の薄い家庭で、スペイン人の夫は一応洗礼を受けおり、イエズス会の僧や、尼さんなどを親戚にもつにもかかわらず、全く信仰心がない.彼のおじさんは、今や隠居されていますが、バチカンでローマ法王のスピーチをかいていたほどの重要な人で、私たちの結婚の際も、カソリックの式を熱心に薦められたところあえて無宗教の式を強行。我が娘も、無宗教の学校に通い、オプションでうけられる宗教のクラスも受けていません.そんな子供にとっても、4年生の5月は大変胸騒ぎな月。なぜなら、この時期はカソリックの信者の初聖体の式(PRIMER COMUNION)にあたるのです。
カテキズモという、信者として聖書を学ぶクラスに出席し、それを終えて神様に認められるための式で、とても重要なもの.女の子はウェディングドレスのような白いロングドレスを着て式に出て、その後、家族や友人達を招いて結婚式並みの会食を行うのが普通.通常招待されると、相当なプレゼントを手に出席するもの。3月頃からこの年頃の子供を持つお母さんの間ではもっぱらの会話のテーマはプリメルコムニオン。子供同士の会話も同様。
昨日、我が娘も大親友のナタリアのパーティーに招待され、教会の式から出席する事に。彼女は母親がアメリカ人、父親がスペイン人で、この日のためにイギリス、アメリカ、スペイン各地より30人ほどの親戚が集まった.その他3人のお友達。式の後は、近くの湖にあるレストランで会食。夜はジーンズに着替えての、カジュアルな2次会。これには私も参加。自宅に40人ほど集まった.8時よりアペリティブが始まって、終了は朝の4時.家族や友達の集まる心温まる楽しい1日だった。
我が娘も友人達やナタリアのいとこ達と1日楽しく過ごした模様。家庭環境のせいで全く宗教に関心を見せなかった彼女がきょうポツリ、”来年は私もカテキズモに通ってプリメルコムニオンするわ”と発言。10歳位の子供が主役になる1日は誕生日パーティーの豪華版。神様と誓いを交わすという事も神秘的で魅力的に違いない。白いドレスで正装する事も同様。勿論私としては学ぶ事は良い事なので反対はしませんが、まずは洗礼式をしないと。。。


自然酵母のパンーその2

自然酵母作りは、その実、タマゴッチにとても似ている。J君にもコメントしたところ、まさに、とうなずいてくれた.48時間経った酵母はぶくぶく泡が出て、まさに活性化して、酸っぱい独特なにおいがしていた。少し茶色い液が分離してあったのでそれは気をつけて少し捨てた。この後、あらたに小麦粉と水を同量混ぜたものを酵母のえさとして加えた。

これが、上からみた48時間経った酵母。かなりいい感じ。
これが横から見た48時間経った酵母。多少茶色い水が分離しているのでこれは少し捨てる。
ところが、今日の夕方!!酵母作り開始より72時間経ったパン作りの準備の整った酵母にであう筈が...
全く活動の後がみられないこのようなものに遭遇!!
瓶にマークされるブルーのラインは昨日小麦粉を足したときの高さを記しておいたもの.本来なら、酵母の活動でこの高さを遥かに超えている筈。すっかり動転して、J君に連絡。どうやら、このところ続いていた暑さのため酵母は地下の一角の涼しいところにおいていたのだが、昨日より急に気温が下がって、今や地下の温度は酵母には多少低すぎたらしい。彼曰く新たにえさをやってキッチンに安置すれば新たに活性化する筈という事。指示に従って明日まで待つ事に.

2009年5月22日金曜日

自然酵母のパンーその1

親友A君より, 自然酵母にかなり詳しいというJ君の紹介をうけた.J君は2メートル近く、かなり体格のいい熊タイプの男性.彼は某男性紙のグラフィックデザイナーで、自宅での仕事を許される恵まれた環境にある.そこを有効に使って多少手間のかかる自然酵母を初めてはまったらしい.毎週A君の家で開催されるパンを作る会に特別参加でやってきたのだが、その巨大な手でこねるパンはあたかも生き物のように見えたほど.ははー、この人相当こねてるな、という感でした。
そのときは作り方を聞かず、というのも、自然酵母作りはなんだか秘密めいたところがあって聞きにくかったのですね...実は.ネットで検索してつくったところ。。。。大失敗!!主人曰く”これ昔、どっかのムラで食べたような...素朴でうまい”とうまくフォローしてたはいいが、どうしてもパンとはいいがたいものが出来てしまった.早速先生の指示を仰いで再チャレンジする事に。1日目はただ、小麦粉と同量の水を良く混ぜてガラス容器にねかすだけ。静かな場所に布をかぶせて24時間待つ.
これが昨日の夕方混ぜたときのイメージ。この後布をかぶせて安静にねかす。
朝になったらへんないろに分離していたので、早速先生に緊急連絡.彼曰く、茶色の液を捨てて新たにえさをやれば良いとの事.えさとは小麦粉と水.自然とは不思議なもので、小麦粉と水を混ぜると、空気中のこれに合ったバクテリアがここに住み着いて発酵するらしい。おまけにこのバクテリアは他のお呼びでないバクテリアが侵入すると、それと戦うため腐敗しないらしい。きっと、その昔、まだ小麦粉を砕いてみずに混ぜて焼いただけの固いパンを食べていた頃、水に混ぜて焼かずに残ったものを放置してしばらくして焼いたら偶然膨らんだパンが出来た事から発見したのだろう...ふむふむ。それにしても、この自然酵母作りはなんだかタマゴッチのような感覚.これ、いきてるし。今晩の成長に乞うご期待!!

2009年5月19日火曜日

パンを作る会


今日はパン作りの巨匠ロサ主催のパンを学ぶ会へ出席.
小麦粉についてのレクチャーから始まって4種類のパンを作りました。
ロサとは普段より毎週一回友人宅でパンを作ることを口実に集まることにしているのですが,まず最初に彼女より学んだ事は、普通の小麦粉がパン作りに結構活躍すること.強力粉でなくともパン作りが出来ると知ったときは大発見をしたような気分になりました.
ロサはスペインでも有名な言語学者の父をもつアカデミックな家庭に育った人で,本人、農学者であり,料理関係書籍の仏語、英語の翻訳者でもあり、(私の大好きなジェイミーオリバーの翻訳も担当しています!!)シェフでもあるマルチなお化粧一つしないざっくばらんなとても魅力的な女性です

本日のメニューは、デュラムセモリナのパン、栗粉のパン、ローズマリーのパン、ヒマワリ、胡麻,麻の種の入ったパン。セモリナのパンはスペインでも普通に作られていたようですが、原材料としての耕作率が悪いため小麦に取って代わられてしまったようです.それでも、今ではスペインのいくつかの地域でその土地のパンとして受け継がれています.イタリア独特の薄いぱりっとしたピッザの生地はセモリナで出来ています.セモリナは、こねるのが困難でかなり時間がかかりますが、その味は格別です.アラブの各国では、セモリナは米のようにゆでて主食として利用され,アラブではセモリナのパンが主流のようです.
伝統を守った食生活を重んじるスペインでも、都会では工業生産の添加物いっぱいの美味しいとはいえないパンが流行してしまって、昔ながらのパン屋さんはどんどん姿を消していっています.パン屋さんの仕事は朝早く、重労働で大変な割りにそう儲かるものではないというのもその理由でしょう。。。わたしは、スペインに住み始めて間もなく,ガリシア伝統のパンを作るパン屋の前に住む幸運に恵まれました。そこでは今でも粉を挽き、釜で薪を使って昔ながらのパンを作っています.そのような美味しいパンになれてしまうとその辺の偽のパンには我慢がなりません!!という訳で,子供の健康も兼ねてパンを作り始めました.
パン作りは正確に材料を量って、なんだか面倒くさい印象がありましたが、ロサに学ぶうち、同じ小麦粉でも季節によって必要な水の量は異なり、室温によって発酵時間も変わり、イーストの量が変わっても発酵時間をかえれば同じように膨らんだパンが出来ることに気がつきました。ですから、だいたいの量で、様子を見ながら水を足したり小麦粉を足したりして気軽に楽しくパン作りが出来るようになりました!!思ったより簡単なんですよ!!写真はセモリナのパンです.作り終わった後、フォアグラや、薫製もののサラダ、ナスのミーロボールオニオンコンフィーユ添えなどと一緒に全てのパンを満喫しました。(勿論、素晴らしい赤ワインのお伴で。)栗のパンはフォアグラにばっちり!!!次のホームパーティーで,是非披露するつもりです!!写真はセモリナ(スペイン語ではセモラ)のパンです!!


2009年5月18日月曜日

昨日植えた作物が荒らされた!!

なんと!今日昼過ぎにとあるレストランのオープニングパーティーからルンルンで帰ってくると....我が犬ベニートが、2段になっているプランターの下の段からあくびをしながら、もそもそ出ようとしている光景に遭遇.一瞬声も出なかった。 どうやら、苗の上に寝そべって昼寝をしていたらしい!! 次の瞬間怒鳴り始めた私を見てすっかりしゅんとなる犬より、私の目線は人参、レタスの苗に...全くひどいありさま。完全に押しつぶされ,おまけに多少足でほじくったらしく、将来を約束されていた苗達はただのゴミ同然になっていた....このシステムなら安全だと思っていた私が甘かったらしい.相当怒ったので、これからはもうしなければいいが。それにしても、あたかもハンモックのように犬が昼寝しているところを想像したら,少しおかしくなった.このレタスと人参達は復活するだろうか??
荒らされた苗達






2009年5月17日日曜日

小さな有機農業


庭にわざわざスペースをとらなくても手軽に有機農業が出来る素晴らしいものを入手しました。何とスペインのレオポルド社より2004年より発売された商品.(詳細はwww.leopoldobcn.comで。)マドリッドの中心に住む友人達の間で”アーバン有機農業”というものがはやっており、このプランターを皆利用しているといういきさつ。勿論環境に優しいつくり。私の家には庭があり,数年前からその庭の一角を有機農業スペースに確保してトマトだの,レタスだの色々作っていたもの,2年前に我が家にやってきたビーグル犬が、”宝隠し”のためにあっちこっち掘り起こしてしまうので去年からはその楽しみも断念していたところ.それでこの都会のプランターを入手したといういきさつ.100cmX40のプランターが2段になっているものを2つ入手。それぞれに50L余の土が収まる。(計200L)取りあえずグリーンピースと人参、レタス2種を植えてみました.レタスは柔らかいうちに早取りして、サラダにしてもおいしそう.



上の写真がグリーンピースで,下がレタス。