日本から持ってきた、秋キュウリの種が育っています。
一つは食べれそうです.
本日は午前中、時間があったので、スペインのスタンダードなレシピで大量に作る事にしました。(chorizoなどが入っています。)
冷凍しておけば、時間のない困ったときにすぱっと出せますから。
ところが、突然お友達から、お寿司を食べにいこうコール!!
lentejaのことなんか、すっかり忘れて飛んでいきました。
お寿司も食べ終わって、残りの白ワインをいただきながら、楽しいおしゃべりを堪能していると、携帯が....夫です。”何か火にかけたままにしていっただろう!!家中煙だらけで、家が燃える所だった!!”ということ!
”あっ!!”と火にかけたまま消すのを忘れたことを思い出しました。
しかし、家に帰ると、既に、燃えた筈のlentejasがいくつかのタッパーに小分けされていました。お手伝いさんに聞くと、たいしたことなかったそう。
男の人は、こういうことに大げさです。特にうちの夫。なんてことないことでも、うろたえちゃうんですね。
うろたえるといえば...
うちの唯一の娘の出産にまつわるお話。
出産まで3週間あまり、ということで、友人宅で、ランチを催しました。次の日にはカナリアへ行くことになっていました。(出産は夫の家族に囲まれてという計画でした。)
お友達のお父様も偶然マドリッドにいらしていたので、ご一緒に。
この友人宅には、アルカラ門を見渡す素晴らしいテラスがあり、そこでまずはアペリティーボ、私は、ルンルンでレモネードをキッチンで作っていました。
そんな中、突然の破水!!
夫を呼ぶと、もううろたえ始め、マドリッドでの病院も考えていなかったので、正におろおろです。友人も、子供なんか産んだことないのでおろおろでした。
友人宅は4人兄弟なので、お父様はこの手の事態はお手の物。指導権をしっかり握りました。
お父様、運転手付きのお車をお持ちでしたので、タクシーを呼ぶ必要もなく、その車で早速、出産で有名な某有名病院へ。夫と友人が付き添ってくれました。お父様が全て手配してくれたそうで、到着すると何人かのお医者さんが待ち受けてくれていました。ゆったり贅沢に到着を果たし、私は余裕満点でした。
担当の産婦人科の先生を紹介いただき、私は個室へ看護婦さんと。
。。。。。すると、夫の緊迫した声が壁越しに。。。。。
”先生、確かですか?僕の妻の出産に立ち会える自信はおありですか?”
“もし自信がないならいってください、今なら他の病院へ行く時間ありますから。”
。。。。はあ????。。。。。もうびっくりしました、私。
天下の有名病院の医師に向って、何ということを。。。
横で、看護婦さん、笑ってました。慣れっこみたいで、誰も気を悪くしていない様子が分かって、私はほっとしました。
いくつか検査すると、もうすでに陣痛が始まっているとか。
ぜんぜん痛くないんですが、そういうこともあるみたいです。
少しして、担当医さんがいらしたので、”あのお、無痛分娩ということでお願いしたいんですが.”というと、”痛くなってからでないと注射出来ません”といわれ、その直後、”もうでてきてますので自然分娩になります”、と、ベットのまま分娩室へ。
なんの自覚症状もないんですが。。。
一人にされたので、ベットに立ち上がって、分娩台に一人で移動してみました。
すると、入ってきた看護婦さんにすごい剣幕で起こられました、下手すると、赤ちゃん落っこちちゃうらしいです。
なぜ、一人にされたかというと、夫が、失神寸前だったらしいです。
見かねた看護婦さんに持ってきてもらった、精神を落ち着かせるというハーブティーのTILAまで、その辺に撒いてしまい、ひと騒ぎあった模様。
マドリッドで精神科医をしている夫のいとこが駆けつけてくれましたので、夫のかわりに立ち会うことに。担当医さん、”あなたの旦那さん、立ち会うって言い張らなくてよかった”ですって。わらっちゃいました。
あまりの安産にみんなびっくりしてました。夫に手こずっただけに、私に手がかからなくてよかったです。
無事、出産も終わり、そのまま病室に戻り、お腹がすいたので夕食を頼むと、もう時間外でないと。
普通は出産の後は疲れて眠るそうです。私はお昼ご飯を逃してますし、お腹すいてました。夫に、何か食べるもの買ってきて、と頼むと、”ノー”という返事。
また、えーーー!!です。何か有ったら大変だから意地でも動かない模様。
私は、パジャマも、歯ブラシも、下着も何も無しなんですけど、それも持ってきてくれないらしいことが分かったので、でも、彼の気持ちも分かるのでそこは我慢です。
かなり目が本気でしたから。(この後、病院で必要なものは全てくれました。夕飯以外。)
次の日のお昼過ぎには、テネリフェより義姉さんが駆けつけてくれました。
パジャマも、洗面道具も産着も一式もって。
夫は...ふらふらと家に休みにいきました。私と産まれたばかりの娘を見張って一睡も出来なかったみたいです。
全く。。。
担当医曰く、こういう男性、けっこういるようです。
ではまた。
12 件のコメント:
昨日、コメント書いたはずなのに…
もし、重複していたら、削除して下さい。
LINDAさんのお宅、お手伝いさんがいるんですか! ちょっとここに反応しちゃいました (笑)
Lentejaは私もやってしまったことありますよ。
義母曰く、「Lentejaを火にかけたまま、焦がしたことのないスペイン女性は良き母ではない!」だそうです。それぐらい、誰もがやってしまうことなんでしょうね。
LINDAさん、旦那様にとっても愛されてるんですね。旦那様の興奮状態には、ちょっと笑ってしまいましたが、LINDAさんと産まれてくる赤ちゃんのことが心配で心配でたまらなかったんでしょうね。
名医さんに「自信があるかどうか」って聞くあたり、ちょっと感動しちゃいましたよ。
kaoriさん、こんにちは。
重複していないようです。時々有りますよ、わたしも。
お手伝いさんというと聞こえが。。。
私は家事が、お料理以外全く不得意で夫と知り合ってからずっと、ひとを頼りにしています。夫も、身の回りのこと、私よりひどいずぼらなので。貧乏してますが、これだけは欠かせないのです。。。
夫は、普段はかなりドライな人ですが、修羅場に弱いです。人間見境なくなると、とんでもないことをしでかすものですよ。出産の裏話、家族や友人の間でも結構語りぐさになってます。
危なかったですね。火事は怖いです。
知り合いの知り合いが火をつけてまま日本に帰ってしまった話をききました。ものすごく弱火にしていっぱいお湯が入っていたので火事にいたらなかったようですけど。。。
それにしてもご主人心配性ですね。
とてもおもしろかったです。
短編小説の様で。
LINDAさんと旦那様のコントラストがおもしろ、、、何度も書くと旦那様がかわいそうか(笑)。
でも、火事にならなくて良かったですね。マメで家一式失ったら泣くになけないです。
秋キュウリ知りませんでした。
種類が違うんですか?蒔く時期が違うだけではないですよね。
つい笑ってしまいました・・・私、Lentejasはスペイン料理で一番好きなので、毎日のように食べていた時期があるんですが、水分がすぐに吹っ飛んでしまうのですぐ鍋底が焦げちゃうんですよね。もう何度もやりました。でも、火事に至らなくてよかったですねー。
お手伝いさん!うらやましいです。結構私の周りにもいます、雇ってる友達。家事をめぐっての夫婦喧嘩を避けるためと、家事をしなくて済む休日を満喫するために。
出産体験談は、本当に様々ですね。
私の時は、陣痛室で待機している時にちょうど出産していた人の旦那さんが感動のあまり失神して、頭を割ってしまいました。それで、私の旦那には、大丈夫よね?とかなり念を押したあげく、くらっと来たら座ってね、と椅子を用意してました・・・
ともちゃんさん、こんにちは。
頭を割ったしまわれたとは...深刻ですね。
そういうことも有るんですね。
うちはそこまでは行かずにすんでよかったです.
あれで頭割ってたら、病院追い出されてました、多分..
nenaさん、こんにちは。
火を付けたまま日本はすごいですね。私の上を行くかも。
実はこのての事件始めてではないです。
過去に、同じ年に3件友人宅にて火災が有りました。2件は旦那さんがフライをしていて寝てしまったための火災で、キッチンが原因の火災が意外に多いことを知りました。(もう一件はランプにカーテンがかかっての火災でした.)気をつけましょうね。
うちの夫は、普段は、何でもアリのリラックスタイプなのですが、急に取り乱すことがあります。普段は何でも私任せで何事もどこ吹く風という感じです。
ぶちさん、こんにちは。
秋キュウリは、日本のキュウリですが、夏の暑い盛りに撒いて、秋に取り入れるタイプのようです。撒く時期が違うだけで、普通のキュウリと同じものだと思います。
マドリッドはかなり気候が違うのと、水を撒きすぎたようであまり出来は良くないですが、取りあえず、一つは育っているようです。
現存の人生はフィクションより面白いといいますが、(la realida es mas interesante que la ficción)その通りです。それに勝るドラマを創造で書きうる小説家は相当なものではないでしょうか。
LINDAさん
私も楽しく読ませて頂きました。。。
男性は結構そういうところ、弱いと言いますよね。昔会社の人が(男性)献血に行って自分の血を見て気分が悪くなった人がいました。
私は出産経験はないですが、想像するとちょっと怖いです。友達から鼻からスイカを出すようなものだと聞かされてからは特に(笑)
LINDAさんはかなり安産だったようですね。なによりです。
旦那さん、素敵です。。。!
satoさん、こんにちは。
スイカを鼻からですか??
何かピンと来ませんが、人それぞれ違うのでしょうか。
こんなにたくさんの女性が産んでいる訳だから、たいしたことはないだろうと、軽く考えていました。何人も産んでいる方もいますし。田舎の方では畑仕事へいって産気づいて、子供をくるんでかごに入れて帰ってくるなどという話も聞かされていましたが、反対にひどく大変な話も聞いていました。自分は何となく簡単な方かな〜と思ってました。当ってよかったです、実際。
LINDAさん、こんばんは!ご無沙汰しておりました。
おおきな火事にならなくて、読んでて安心しました。
日本のきゅうり美味しそうですね!懐かしさを感じました。漬物でいただきたいですね!LINDAさん、羨ましい!!
出産、まだ私たちは経験したことないんで、うちらの場合どんなになるのかな~って一瞬想像してしまいました。話をきいてると、まだ出産の経験がないだけに、やはりお母さんは、すごい!って思うことだけです!今のわたしだったら、LINDAさんのご主人のようになっちゃうかもです。 心配と、嬉しさとがひっついちゃったんでしょうね。
junajaponさん、こんにちは。
キュウリは何でも好きですが、お漬け物、いいですねーーー!!
出産は、他のことと一緒で、経験するまではどんなものか、おっかなびっくりです。人それぞれ、変わってくるので、びっくり箱みたいなものですよね。それでも、最近では事前にかなりコントロールしようとしているようですが。
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