2009年1月10日土曜日

FABADAースペイン冬の豆料理


冬の寒さが本格的に厳しくなってきた頃に食べたくなる料理が、この”FABADA(ファバダ)”です。FABEと呼ばれる大きめの白豆を、チョリソーや、モルシーヤと呼ばれる血の入った腸詰め、豚の耳やしっぽ,もしくは豚足などと煮込んでいただくこってりしたお料理です.私もこのお料理をこちらに住み始めて間もない頃、とあるレストランでお呼ばれでいただいたのですが、このボリュームのあるお料理をこってり出され,何とか無理して食べ終えたとほっとした矢先、豚の丸焼きが登場したときには、さすがに顔色が変わってしまったことを覚えていますが、普段は一品料理として、もしくは、おつまみとして数人でお皿を囲みながらワインを飲む,という具合にいただきます。かなり重たいので、赤ワインを飲みながらお楽しみいただくのがベストです.
料理好きの私ですので、こちらのお料理も自宅で頻繁に作るのですが、どうも、姿がそのままの耳や足などは取り扱いをはばかれるので、(スペインでは、結構毛がついていたりして、リアルで怖いのです!!)その代わりにスペイン製ハムの骨、パプリカとニンニクにつけたリブの乾かしたものを使います。
コチラはCODILLO(コディーヨ)と呼ばれる熟成ハムの骨を輪切りにしたもの。かなり肉がついています。
こちらは左より、チョリソー、コスティーヤアドバダセカ(味付けされた骨付きリブを乾かしたもの)、豚のあばら肉、モルシーヤ。

こちらが今回の主役、白豆(JUDIAS BLANCAS/フディアスブランカス。これはカスティーヤ、レオン地方のものですが、アストウリアスの白豆(FABAS)も有名。

材料:6人分(スペインの基準です)
巨大白豆 500g*
モルシーヤ 2個*
チョリソー 2個*
コディーヨ 1個*
味付けリブ 1個
豚バラの塊 100g
タマネギ 大1個
ニンニク 4片
サフラン 4本
パプリカ 1さじ
オリーブオイル 100cc

*印のついた材料は地方によっていろいろな種類がありますので、アストリア地方のものを取り寄せれば確実です。

<作り方>
1.白豆は1日前に冷たい水に浸けておく。
2.すっかり水を吸った白豆をたっぷり水に浸った鍋で冷水からゆでる。
  沸騰したらザルに濾して、前もって冷水をたっぷり張った鍋に入れ替える。
3.この鍋に、剥いて4つに切った玉葱、剥いたニンニク丸ごと、パプリカを入れる。
  このときに、水がちょうど豆をかぶるぐらいの量になるよう調節する。
4.この後,モルシーヤとサフラン以外全てを丸ごと入れて火にかける。
5.一度煮立ったら弱火にして、少なくとも3ー4時間は煮続ける。
6.豆がすっかり柔らかくなってきたらモルシーヤを入れ、さらに30分だけ煮る。
7.火を止める前に、サフランを良く摺り潰したものを煮汁に混ぜてから鍋に加える。
塩も最後に加えて味を調整する。
8.よく煮えた豆を4/5個すり潰して煮汁に加えるとよりとろりとした仕上がりになる。

注意:豆料理は、出来立てより1日寝かした方がよりおいしくなるので、お召し上がりになる1日前に作っておくことをお薦めします。
チョリソーなどは,食べるときに別に切り分けてお皿に盛り分けて下さい。

スープをパンに浸しながら食べると,さらにおいしさ倍増です。

では、BUEN PROVECHO!!



4 件のコメント:

ぶち さんのコメント...

こんにちは。
あのスープの中にオリーブオイル結構入れるんですね。
6人前だからいいのか。。。
にしても、身体に優しい感じの食べ物が多くて関心です!
ベーグル好きなんですが,
みないなぁと思ったら、
やっぱりメジャーじゃないんですね。
うちはオーブンないからなぁ。。

LINDA さんのコメント...

わたしも、昔はオリーブオイルの量にたじたじしましたが、これが結構スペイン風な美味しさの秘訣なんです.
ベーグルは一時BIMBOかなんかからでているのを見たような憶えがありますが、最近ないですね.マドリッドではTASTE OF AMERICAで売っています!!ところで、オーブンの代わりに油をしかないフライパンで弱火でふたをして焼いたら出来るかもしれないですよ.やってみます??

ぶち さんのコメント...

オーブン使わない方法もあるんですね。
それならやれる気がします。
生地が焼く前に冷凍とかで保存できる方が一人暮らしには良いんですが。

LINDA さんのコメント...

ベーグルは焼く前にお湯でゆでてありますので、問題なく冷凍保存出来ると思いますが。ただフライパンでやくと、表面がこんがりいかないですね.両方焼いてしまうというてもありますが.味は変わらないもの見た目が少々変わりそうですね.