2009年9月5日土曜日

スペイン語習得−−−私の場合。

他人のブログを見ていると、自分が昔経験した事や、思った事で、もう忘れてしまっていた事がよみがえって、妙に懐かしい思いをする事が多いです.(ちょっと年寄りっぽいですかね.)

Bさんのブログを見ていて、ふと、私もスペイン語が出来なかった頃を思い出しました。

私のスペイン語との出会いは、何とも有ろうに学生の頃、ジプシーキングスのコンサートに行っての事でした.当時私には年上のミュージシャンの彼がいまして、ことあるごとにコンサートに連れて行ってくれていました.

ジプシーキングスは当時CMで流れてましたので("Volare¨というやつです。)、多少聞いたことはあったのですが、いってびっくり!!!その情熱に圧倒され、全くノックダウン状態でした.
http://www.youtube.com/watch?v=oNgSeJzLJFc

楽屋でメンバーを見てさらに熱狂するわたしを見て、当時の彼曰く、”いつか、スペインの男にとられちゃうんだろうな”。。。。。予言的中です.

次の日、早速スペイン語のテキスト買って、メレンゲや、サルサなど、今では絶対に聞きたくないような音楽をたくさん買い込みました.辞書で歌詞カードを見ながら..歌詞は全て超情熱的なんです...

ただ、これは三日坊主に終わりました.

その後、ニューヨークに3ヶ月英語のお留学(?)することになりまして、そこで、家族のようにお世話になったユダヤ人のホストファミリーは、子供も含めてスペイン語できました.お母さんは精神科医で、自分のメインの仕事の他に、貧しい障害のある赤ちゃんの家族に対応するアシスタントをボランティアでしていて、スペイン語はよく使うということ.御存知の通り、ニューヨークでは、スペイン語あらゆる所で見かけます.
学校にもスペイン人がたくさん居まして、特にスペイン人達と気のあった私は、その後、スペインに旅行で彼らに会いにやってくることになった訳です.

このようないきさつで、スペイン好きになった私は、数年マドリッドにすんでみようという気になり、無謀に語学留学を決定。コンプルテンセにいって入学申し込みをしました.

初日、クラスに意気揚々と向うと....何か様子が辺ですね....
みんな自己紹介をスペイン語でしてます...私がきょろきょろし始めると、何人か私のような人が居ます.
その中のでも近くに座っていた一人に、”スペイン語習いにきたのにスペイン語で自己紹介、私できないよ” と話すと、“ちょっと出よう”とのこと。
彼の話によると、このクラスはスペイン語のクラスではなく、スペイン文化のクラスで、スペイン語のレベルが必要との事。。。。

コース案内もろくに理解出来なかったもので、大失敗です.

彼こそがこの後、1年間涙と汗を共にした友人の一人アメリカ人のJOHNくんでした.

という事で、彼の他何人かと、毎日大学のカフェで、スペイン語の勉強を始めることに.
大学にまで来て、独学するはめになりました.


そこで、私の大きな助けになったのは、こちら。
12000語の動詞の活用をまとめたものです。
スペイン語は動詞の活用が多いので、これ何と思う単語が結構出てきます。
この辞書は、派生語から、元の動詞を引けて、活用を確認出来ます.
スペイン人でも活用間違える人多いですよね.

当時に買ったもの、まだ大切に取ってあります.
時々見たりしますよ、いまでも.

もう一つの私の学習方法は、ファッション雑誌を買って、ショッピング情報を辞書の助けで読んで、そこの住所を調べてその商品を買いにいくというものです。嘘のようですが、これで、結構語彙も増えたと思います.自分の興味のある所から迫るのがこつでしょう.スペイン語のテキスト、結構飽きますから.

結局その後同じ年に、とある仕事に知り合いのコネで応募しまして、そのうえ偶然にも面接官が私の大学のOGであった事もあり、めでたくマドリッドで就職しました.

とても良い環境の職場で、わからない言葉を書き留めるためにと、同僚がミニノートをプレゼントしてくれ、毎日ひつこい程、同僚達がミニテストをしてくれたお陰で、1年後には、かなりのレベルまで上達しました。

旅行でマドリッドへきて、2週間程学校に通ったこともありますが、同じクラスにとても素敵なベルギー人の男の子がいて、全然勉強になりませんでしたから、私の場合はスペイン語のクラスは、直接上達には手をかしてくれませんでした.(自分が悪い)

上達のこつは、
間違えても何でもしゃべる事。
出歩く事。
何でも、分からなかったら、取りあえず調べてみる。
友達を増やすこと.

でもこれ、人によりますから。私の感想として聞いておいてください。

私の場合、こんなに長年居るのでしゃべれて当たり前のようですが、結構日本人の方で、長年いらっしゃってもスペイン語不得意な方いらっしゃいます。他の外国人の方でもそういう例は少なくないですね.

でも、スペイン語がよく出来ないがための失敗談は面白いですよね。微笑ましいというか。
皆さんのブログを読んで、私も自分の失敗談を色々思い出してしまいました.
うちの夫は、知り合った頃、わたしがよく犯していたスペイン語の間違いをわざわざ修正してくれませんでした.”だって、そっちのほうが面白いんだもん”とのこと。そういう事も有りますよね.私も娘で、経験しましたから.

というわけで、独り言を長々と書いてしまいました。

おしまい。

ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

4 件のコメント:

sato さんのコメント...

LINDAさん
こんにちは。
私の場合はイタリア語ですが、このままいくと何年経ってもイタリア語上達しないだろうなぁ。という道を歩んでいる今日この頃です。。。

仕事と家事の忙しさにかまかけて、勉強はかなりおろそかになっていますし。特に私の場合恥ずかしながら、英語もできないので。
たとえ間違っても話をする、というのは大事ですよね。私はついつい考えて話すのが面倒になって、無口になってしまいます。

日々精進しないと。ですね。。。

LINDA さんのコメント...

satoさん、こんにちは。
あきらめは早いです.まだまだ先は長いです!!

それぞれ、事情が違っていますので、何ともいえないですよね。社交が嫌いな方も居ますし、人と話さなくても用の足りてしまう方もいらっしゃるでしょうし。

たくさんお友達がいらっしゃるようですから、そのうち嫌でもイタリア語、学ばれるのではないでしょうか??
私は、話に加わるのが好きなので、分かりにくいスペイン語で、何でもいってました.私のいっている事の意味が分からない事よく有ったようです。みんな、我慢して聞いてくれてましたネーーー.

ぶち さんのコメント...

Bです、たぶん。

基本、私の仕事は
英語が世界共通語なので、
今、仕事を進めるには英語で。
これはスペイン語にしなくても、
仕事を進めること、内容が大事なんで、いいんですが、慣れたらちょっとしたことくらいはスペイン語にできれば、と思います。

普段の雑談がスペイン語だから、
そこでもっと分かったり言えたりできるといいな、と思います。

LINDA さんのコメント...

ぶちさん、こんにちは。

すみません、勝手に例として拝借しました.
一応Bさんという仮名にしましたが、わかっちゃいましたね。

言語は意思の疎通をするためのものですから、疎通出来ればいいんです.昔、学校の先生が”外国語をいくら話せても、伝える内容がなければしょうがない”といってらしたのを良く憶えています。

言語は単なる武器ですよね。持ってても使い方を知らなければ仕方ないし、人によって必要な武器は違うでしょう.

マイペースでがんばってください!!