2009年5月19日火曜日

パンを作る会


今日はパン作りの巨匠ロサ主催のパンを学ぶ会へ出席.
小麦粉についてのレクチャーから始まって4種類のパンを作りました。
ロサとは普段より毎週一回友人宅でパンを作ることを口実に集まることにしているのですが,まず最初に彼女より学んだ事は、普通の小麦粉がパン作りに結構活躍すること.強力粉でなくともパン作りが出来ると知ったときは大発見をしたような気分になりました.
ロサはスペインでも有名な言語学者の父をもつアカデミックな家庭に育った人で,本人、農学者であり,料理関係書籍の仏語、英語の翻訳者でもあり、(私の大好きなジェイミーオリバーの翻訳も担当しています!!)シェフでもあるマルチなお化粧一つしないざっくばらんなとても魅力的な女性です

本日のメニューは、デュラムセモリナのパン、栗粉のパン、ローズマリーのパン、ヒマワリ、胡麻,麻の種の入ったパン。セモリナのパンはスペインでも普通に作られていたようですが、原材料としての耕作率が悪いため小麦に取って代わられてしまったようです.それでも、今ではスペインのいくつかの地域でその土地のパンとして受け継がれています.イタリア独特の薄いぱりっとしたピッザの生地はセモリナで出来ています.セモリナは、こねるのが困難でかなり時間がかかりますが、その味は格別です.アラブの各国では、セモリナは米のようにゆでて主食として利用され,アラブではセモリナのパンが主流のようです.
伝統を守った食生活を重んじるスペインでも、都会では工業生産の添加物いっぱいの美味しいとはいえないパンが流行してしまって、昔ながらのパン屋さんはどんどん姿を消していっています.パン屋さんの仕事は朝早く、重労働で大変な割りにそう儲かるものではないというのもその理由でしょう。。。わたしは、スペインに住み始めて間もなく,ガリシア伝統のパンを作るパン屋の前に住む幸運に恵まれました。そこでは今でも粉を挽き、釜で薪を使って昔ながらのパンを作っています.そのような美味しいパンになれてしまうとその辺の偽のパンには我慢がなりません!!という訳で,子供の健康も兼ねてパンを作り始めました.
パン作りは正確に材料を量って、なんだか面倒くさい印象がありましたが、ロサに学ぶうち、同じ小麦粉でも季節によって必要な水の量は異なり、室温によって発酵時間も変わり、イーストの量が変わっても発酵時間をかえれば同じように膨らんだパンが出来ることに気がつきました。ですから、だいたいの量で、様子を見ながら水を足したり小麦粉を足したりして気軽に楽しくパン作りが出来るようになりました!!思ったより簡単なんですよ!!写真はセモリナのパンです.作り終わった後、フォアグラや、薫製もののサラダ、ナスのミーロボールオニオンコンフィーユ添えなどと一緒に全てのパンを満喫しました。(勿論、素晴らしい赤ワインのお伴で。)栗のパンはフォアグラにばっちり!!!次のホームパーティーで,是非披露するつもりです!!写真はセモリナ(スペイン語ではセモラ)のパンです!!


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