2009年8月20日木曜日

郊外の生活

マドリッド中心地におさらばして、娘のために郊外に移り住んで6年以上。
今では、こちらの生活の方がずっとすきです。

それでも、決心にはかなりの努力がいりました。

マドリッドへやってきてからは、いつも行動範囲の中心地に住んでいました。ちょっと寄ったという友人でにぎわう家でしたが、子供が出来てからは話が変わってきました。

子供が生まれてからは、カナリアの夫の家族の所有する田舎の家をかなりの頻度で利用していました。最初の2年間は半年はあちらで過ごしていました。

土地の一部を地元の人に耕してもらい、いろいろな野菜もとれ、オレンジやレモン、イチジクなどたくさんの果物がその場で食べれます。
娘は、夏の暑い盛りは殆ど1日裸で、犬と遊んだり、泥遊びしたりと本当に楽しそうでした。

マドリッドでは、子供は1日の大半を閉め切った家の中で過ごすことになります。
子供が唯一楽しめるのは公園ですが、夏は、暑くて夕方かなり遅くならないとその公園にも行けません。

そういう訳で、カナリアにばかりいっていました。

ある日夫が、”引っ越ししないと子供がかわいそうだ”
と言い出して、その理由が分かっていながら、渋々家探しを始めたものです。
彼は大自然の中で育っているので、そのギャップに苦しんでいたようです。
わたしもうすうす、“いつも大人が付いていないと遊べないなんて”とは感じていましたが。

マドリッドの町の生活は、活気があって楽しいんです。

でも今では良かったな、としみじみ思います。

娘は緑に囲まれた環境で、一日中家を出たり入ったり。お友達が来たり出て行ったり、自転車に乗ったり、サッカーをしたり、隠れ家を造ったり、自由に楽しんでいます。

わたしも、庭の手入れをしたり、犬と山をジョギングしたり、ウサギやいのししを見かけたりガーデンパーティーをしたり、プールの横で昼寝をしたり。休日も、無理矢理どこかに行く必要もありません。(昔は、夏には週末ごとにプールのあるお友達の家にお邪魔していました。)今も、夜の涼しいお庭でこれを書いてます。

唯一のネックが、距離です。車は必需品で、引っ越して、一生懸命とりました。2年かかりました!!それと、法外なお金がかかりました!!

昔と変わらず夜遊びが好きなので、よくお出かけしますが、帰宅して車の扉を開けるとプーンとするその辺りの草の香りと静けさには、いつもほっとさせられて、25kmの距離のネックを帳消しにしてくれます。

ここに住み始めて、お食事に招いたお友達が3組程、この辺りに移り住んできました。
先週、セントロに住む、家族ぐるみでとても仲良くしている私のお友達もこの辺りに移り住む事を決意したと連絡してきました。

嬉しいお知らせ。さらにうちの近所が楽しくなりそうです。
ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

6 件のコメント:

sato さんのコメント...

LINDAさんこんにちは。
SATOです。
遅ればせながら、ブログ拝見させていただきました。
やはりファッション関係のお仕事をされているんですね。(ミラノにもよくいらっしゃると書かれていたので。)
郊外での生活もやはり住めば都なんでしょうね。
家庭菜園やいろいろ自家製で料理をされたり、子育てや愛犬との毎日ジョギング、仕事もこなし、まさに理想の生活を送られているようで、憧れます!
これからも素敵生活情報楽しみにしています!

nena さんのコメント...

郊外の緑のある生活憧れます。でも、セントロの便利さも魅力的ですよね。もう少しセントロがごみごみしてなければいいのに。

LINDA さんのコメント...

satoさん、
ブログにいらしていただいて、嬉しいです。
日本からですよね。

ファッションビジネスは、ひどい不況で、中小企業に支えられるスペンの現状は過酷なものがあります。

いつもの夏は忙しい最中ですが、今年はさっぱりです。
そのお陰で、子供と料理と、のんびりブログ三昧という訳です。

手に届くところで出来る事に、何でも挑戦する毎日を送っていますが、理想とはほど遠いですよ。

これで又仕事に活気がでれば言う事なしですが、人生何でも思う通りには行かないこともありますね。リラックスを心がけてます。

LINDA さんのコメント...

neneさんはセントロにいらっしゃるんですよね。
わたしは、実は、セントロのごみごみしたところが好きです。
その中を、ふらふらと、思いつきで歩き回るのが何より好きです。
汚いところが嫌いです。夏は、嫌な匂いが充満していてそれが唯一我慢出来ません。それぞれ一長一短ですね。
セントロは利用するところで、住むところではないというのが今のところの私の考えですが、その人の必要に応じて変わってくるのは当然です。
どちらにしろ、住むが都なのではないかとも思います。
無い物ねだりは不健康ですし。

ぶち さんのコメント...

郊外の生活っていうのは、
ど田舎というわけでもなく、
そんなに不便はないものなんですか?
実家が千葉の田舎なので電車で1時間半行けば、東京に行けるって感じに近いのかな、と。

マメはおいしかったです。
金魚のようにもくもくと食べて食べ過ぎる人なので、もう1回食べれば無くなるかな。
同僚も見た目、まぁまぁなんじゃない?と言ってもらいました。

LINDA さんのコメント...

ぶちさん、
お豆デビューおめでとうございます!!
ほっとしました。
レンズ豆のときは違うレシピで作るので、どういったものかと、気をもんでいました。

是非、ど田舎に住みたいところですが、今ではそれは実現していません。
農業を営む人もいませんし、ニワトリを飼っている人もいません。(家庭菜園、犬のブリーダーしている人はいますが。)

殆どの人が公共のバスや電車を使いませんので、自家用車以外で中心地に行くと不便に感じますが、車なら、普通30/45分くらいでしょうか。朝のラッシュ時はもっとかかるでしょう。
高速道路の設備が良いので、夜は早ければ20分くらいです。
殆どの隣人はマドリッドで仕事をしている人です。
この辺りは商店などの規制が厳しく、商業施設があまりありませんが、SUPERCORはありますし、CARRREFOURほか、ショッピングセンターも車で行く距離ですが、10分圏内にあります。日本と違って、良い住宅環境は商業施設が近隣にないのがよしとされるようです。商業施設のかわりに、乗馬クラブやゴルフ場、を含めた種々のスポーツ施設や、公園が豊富にあります。この手の市の施設もかなり整っています。
市の中心より距離は離れていますが、住宅地です。ちょっと中途半端ですが、今のところ、この距離が限界かなと。
ど田舎生活、実は夢です。
有機農業のコース、途中なので、今年の秋に再開したいと思っています。