2009年8月28日金曜日

王立近代美術館レイナソフィアで展覧会を。

長い夏休みで、完全に野生化した娘を、たまには文化的環境にも連れて行こうと思いまして、本日は美術館へ参りました。
娘の同級生のお友達と、そのお母さまEさんと一緒です。

Eさんはアメリカ人ですが、ケネディーの側近としてお仕事していたご両親を持ち、ドキュメンタリストだった、大変な教養の有るお母様をの影響で、美術にもとても詳しいのです。こういう方と美術館へ行くのは、とても有意義です。
これはガラス張りエレベーターを下から見たところ。


最初の展覧会は、Juan Muñoz(ホアンムニョッツ)。
48歳の若さで数年前に他界した彫刻家。

この展覧会に行く誘いを受けたときに、夫に”ホアンムニョッツって誰だっけ”と聞くと、冷たい目で、”Cristina Igleciasの、旦那だった人でしょう!?”とぼそり。。

”ああ、そうか。アルモドーバーの映画の作曲科のお姉さんね。” といってから、”ああ、プラド美術館の別館の鉄の扉作ったかの有名な彫刻かね.”と言い直しました.
こう文化人に囲まれると、肩身が狭い.ろくなコメントも出来やしない。。。

コンセプチュアルなものも多いけれど、それらも、何かしらインパクトのある、落ち着かない気分にさせられる作品。子供達も、同じようで、違う角度から見直したり、お互いの顔を見合ったりして楽しんでいる様子。

一階の通路にぶら下がってゆらめく作品
鏡を使った作品も多い。
目が不対象にマジックで描かれている。
おきあがりこぼしのようなオブジェ。表情はない
ボリュームのバランスが奇妙.
これが、一番インパクと合ったかも。中で間近に観る事が出来る。異様に表情が豊か。
果てしなく中国人風です。
子供達も、充分に楽しめる作品でした.
お次ぎは、スペイン70年代のFIGURATIVE MOVEMENT(形象派)の展覧会。
入り口には、彼らのレファレンスになった、大物の作品も。
Duchampのコラージュ。
Hockney
Stella
これは、”自己顕示欲の強い男”という題名だったような.
奇妙な平衡感覚をかんじる作品
ミュージシャンでもある画家.表現がおもしろい。
満足のいく作品でした.
この辺で、子供達も飽きてきたようなので、芸術はおしまい。中庭を一回りして、ミロへご挨拶。
これは、”鳥と月”という題だったでしょうか.形が素晴らしいです.
脳を働かせて、ブドウ糖をかなり消費したようで、私たちも子供達もかなりお腹がすいていました。
何と幸運な事に、Eさんのお兄様が偶然マドリッドに仕事でいらしていて、ちょうど仕事も終えてご飯を食べる所だったようで、ソチラへ子連れでご招待をいただきました。(Eさんとは、家族ぐるみで仲良くしていただいているので、お兄様とも面識は有りました.)
いく先のALKALDEは、バスク料理で有名な昔からのレストランで何を食べても美味しいのですが、特にバールでタパスでいただけるトルティーヤはマドリッドでも指折りの美味しさです.(最近いただいてませんので、念のために過去形にしておきます.)
たった一つの(でも重要です)難点は、値段が高いこと.それが理由で、長らく来ていませんでした.
子供が3人もいたので、他の方に迷惑にならないよう、奥の目立たない席を用意してくれました。ここは、毛ガニのクリームスープが、失神する程おいしいのですが、本日は、メルルーサをいただきました.
招待主に失礼にならないように、写真は撮りませんでした.
帰宅後、夜は、ちょっと手軽にでこんな感じ。
子牛のソテーに赤ワインとあお胡椒のソース、クスクスとハーブのトマトサラダ添えです。(バジルとミントのハーブと、クミンシードがポイントのタブレをアレンジしたアラブチックなサラダです.)

私は、まだお昼を消化しきれていなかったので、パスしました。
お昼食べ終わったの、5時過ぎてましたから.
私はさんざん美味しいものをいただいて来たわけですが、うちの夫は無邪気に、”うちで食べるのが一番美味しい”、と喜んで食べてくれました。いいやつです。
本日、夫には夜の録音が有るらしく、いそいそとお仕事場へ出かけていきました。
今、夜中の2時半ですが、まだ帰ってくる様子なしです。。と書いている矢先に帰って来ました。

いつもと少し違った、充実した1日でした。
おしまい。(ちょっと長くなりすぎました。)

ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

6 件のコメント:

モニカ さんのコメント...

リンダさん、素敵な1日ですね♪ 娘さんも美術館に行けるくらいだと、一緒にいって、この作品はどうだとか話をするのも楽しそう。

紹介されていたバスク料理のお店、予算おいくらくらいで食べに行けますか?マドリッドでおいしいBarをほとんど知らなくて。。

クスクスのサラダもとってもおいしそうです~(^0^) 是非、レシピを伝授してください~!!

LINDA さんのコメント...

はっきり言って、ここすこし高いです.
自分で払っていないので、はっきり言えませんが、メインのみでつめても一人3−40ユーロはいくでしょう。この日はワインや、前菜やデザートなど結構いきましたので一人60ユーロは超えてます.viña ardanzaとか飲んじゃいましたし。。。他にも、もっとレストランたくさんありますよ!!マドリッド、はっきり言ってレストランやバールだらけです!!
最近食べ歩いてないですが、そのうちアップします。レシピもアップしますね.簡単でーす!
小さいお子さんが一緒では、食べ歩きも大変でしょう。分かります.

LINDA さんのコメント...

モニカさん、付け足しですが、タパスならいいかもしれないですね.
トルティーヤやボケロネスなどつまめます。
ガラス越しに道行く人を眺めながら美味しいビールをいただくの、いい感じです.

sato さんのコメント...

LINDAさん、こんばんは。
美術館、なかなか興味深い作品が多そうですね。
私も最近そういう芸術にあまり触れていないです。。。
私の住んでいる町に美術館があるのかどうかすら知らない始末です。

そういえば、去年から今年にかけてフィレンツェでバザーリの回廊が一般公開されていたのですが、それに気づいたのが遅く、すでに予約でいっぱいで見ることができませんでした。。。

フィレンツェにはもちろんたくさんの美術館があるので、近々私も芸術にふれに行こうと思います。

LINDA さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
LINDA さんのコメント...

satoさん、こんにちわ。
マドリッドには黄金の三角地帯と呼ばれる美術の密集した地域が有ります.
プラド美術館、ティッセン美術館、レイナソフィア美術館の三つが目と鼻の先に有るのです。その中にある、CAIXAという銀行系の財団の美術館も素晴らしい展覧会を常に催しています。
旅行者の方だったらがんばってすべて回ってしまうのでしょうけれど、ちょっときついですね.
なるべく逃さないようにいくつもりでいても、逃したりして、あとで、好評を耳にすると悔しいですね.
フィレンツェも、たくさん有りそうですよね.
素晴らしい展覧会の経験は自己啓発になりますので、忙しくても、なるべくいくようにしています。